先日、Jelly Beanと呼ばれるマイナーアップデート版、Androidバージョン4.1が発表されました。
その中で目を引いたのが、「必要なときに必要な情報を提示する」と言われる機能です。
「Google Now」と言います。
本当に機能するなら恐ろしいくらい便利なこの機能、どれくらい実用性があるのでしょうか。
さっそくTechCrunchで記事になっていたので紹介します。
実に近未来的なパーソナルアシスタント機能
TechCrunchの紹介記事はこちら。[Google Now: クールと薄気味悪さの間には微妙な境界線がある]
ITmediaのGoogle Nowの紹介記事はこちら。
[Siriよりも気が利く?:Android 4.1のパーソナルアシスタント機能「Google Now」 - ITmedia ニュース]
elly Beanの新機能の紹介記事はこちら。
[Android 4.1 Jelly Beanのすぐれ機能トップ5]
Google Nowの紹介動画です。
Google Nowは、ユーザの検索履歴と位置情報、それに時刻から「そのときユーザに必要な情報」をリアルタイムで通知するという(ある意味恐ろしい)機能です。
Androidの通知機能で、ステータスバーに知らさせるようです。
どんなことができる?
たとえば、バス停にいると次のバスがいつ来るか知らせてくれたり、飛行機に乗る予定があるときは空港までの道路の渋滞情報を知らせてくれます。電車に乗っていれば目的地まであと何分かかるか教えてくれる、自宅を登録しておくと、自宅からある程度離れると、自宅に戻るには何分かかるといったことを知らせてくれます。
さらに、たとえば午後2時のフライトに乗らなければならない場合、Google Nowはあなたの会社から空港まで20分かかることを知っており、フライトが遅れて3時半になったことを知っているので、まだ仕事をしていてもいいことを知らせてくれます。
この機能はJelly Bean(Android 4.1)で搭載されたばかりなので、Jelly Beanが動作する端末が必要です。
また、Googleアカウントにログインしていることも必要です。
Googleアカウントにログインしている限り、自宅のPCからでもスマートフォンからでも検索した履歴はすべて蓄積され、どんどんユーザの嗜好に近づいていきます。
TechCrunchの記事によれば、技術的にはGoogle Nowにできることはまだまだあるのだけど、プライバシー問題に配慮して、一部の機能しか見せていない気配があるということです。
プライバシー問題との微妙な関係
Googleのプライバシーポリシーの変更が発表されたときには、世界各地で悲鳴や怒号が飛び交いましたが、みな喉元過ぎて熱さを忘れたのか、今ではさほど話題にも問題にもなっていないようです。Googleのサービスが恐ろしいところは、当然ながら最終的にGoogleの収益に結びつくには違いないのですが、「それなしではいられない」と思わせるほどユーザの役に立つことです。
プライバシーポリシー問題のときも、Googleをボイコットしようという動きにまではならないのは、誰しもが内心「それ便利そう・・」と思っちゃったからなんですね。
そして、その結果Google Nowのようなサービスが出てくると、「ああ、Googleはこれがやりたかったのか」と納得してしまう。
それに、Googleは「Evil」なことはやらない、という信頼感はまだまだ薄れていません。
[Don't Be Evil - Wikipedia]
何にせよ、ただのOSのマイナーアップグレードなのに、なんでこんな面白い機能を追加するんでしょうね。
アメリカ以外の対応はまだ片鱗さえも見えてきませんが、日本のサービス開始が今から楽しみです。
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