2012年10月26日

Kindle国内上陸 - 「晴天の下で読める?」等気になる点を購入前にチェック


Kindleの発売予約が開始されました。電子書籍時代が完全に幕を開けたと言っていいでしょう。
Kindleは文庫本より重いのか?1ページの文字数は?日光の下でも読めるのか?紙の本より安くなるのか?など、疑問なことは、購入前にできるだけ解消しておきましょう。


前にもKindleの記事を書きました。ついでにそちらもどうぞ…

はじめてKindleを使う人の7つの疑問を解消します

ラインナップ


機種名 価格 容量 重さ

Kindle Paperwhite
8,480円
→7,980円
2GB 213g

Kindle Paperwhite 3G
12,800円 2GB 222g

Kindle Fire HD
15,800円 16GB/32GB 395g

Kindle Fire
12,800円 8GB 400g

特に目を引くのが、モノクロの最廉価モデルKindle Paperwhiteの価格です。

やはりというかさすがというか、1万円を切ってきました。これなら文房具感覚で買えます。

3Gモデルは回線初期費用も月額費用も無料

以前の記事でも書きましたが、3G回線付きのモデルは、初期費用も月額費用も無料です。

Kindleはほぼ原価で提供していて、収益はほとんどないそうですが、回線についてもそうです。回線費用が無料というのは、つまりアマゾンが回線費用を負担しているのです。なかなか思い切った施策を打ってきます。


【「Kindleは原価で売っている」 Amazon ベゾスCEOが認める - ITmedia ニュース】

書籍のラインナップは?

アマゾンと契約した出版社

気になる出版タイトルですが、各部門のランキング上位のタイトルをカバーしたそうです。

コミック1万5000点に無料のタイトル1万点を含む、5万タイトルを揃えたとのこと。

Kindleに対応する出版社は次のとおりです。


  • 角川グループパブリッシング
  • 幻冬舎
  • 講談社
  • 小学館
  • 新潮社
  • 文藝春秋社


とはいえ、もちろん契約していない出版社も数多く、読めないタイトルもまだ多いのは事実です。

しかし、これからKindle対応する出版社はどんどん増えていくと思います。文字通り黒船襲来と言ってよいでしょう。

無料の作品を探す

上で無料のタイトルが1万点あると書きました。それならば、早速読んでみたいと思いますよね。

僕の探し方が悪いのかもしれませんが、「無料」という条件でKindleストアを検索することはできないようです。

今のところは、ランキングから作品を探し、関連商品などからたどっていくほかないようです。

無料作品の100位までのランキングは以下のリンクからどうぞ。

Kindle本無料作品ランキング

重さは?

それでは、もう少し実践的な印象をさぐっていきましょう。

まず気になるのは重さです。

重さの目安として、紙の本と比べてみましょう。手元の本の重さを計ってみると、次のようになりました。

450ページの文庫本が220グラム。
300ページのハードカバー本が420グラム。

Kindle Whitepaperは、重さが212グラム。
Kindle Fire HDは、重さが395グラム。

ということは、感覚的に言えば

Kindle Paperwhite≒厚めの文庫本
Kindle Fire HD/Fire≒ハードカバー本

だと思えば分かりやすいでしょう。


ちなみに、iPhoneは112グラムですから、iPhone2台分。スマホを2台持ちしている人は、持ってみれば感触が分かります。


ところで余談ですが、実際にスマホ2台をまとめて持ってみると、文庫本1冊とほとんど変わらないはずなのに、金属的なずっしり感があって、不思議なことにスマホ2台の方が重たく感じます。


子供の頃「鉄1キロと綿1キロはどっちが重い?」「鉄1キロ!」というひっかけなぞなぞがありましたが、実は「鉄1キロ」の方が重いというのはあんがい正解なのかもしれません。


この感触がKindleを持った感じにどう影響するかは分かりませんが、日常生活における取り回しという意味では、この「理屈では割り切れない重たさ」というのは、意外と無視できないようにも思います。

文字の見やすさは?

文字の見やすさはどうでしょうか。

晴れた日の戸外でも大丈夫

解像度は221ppi(1インチあたりピクセル数)です。フォントも新たに作ったということで、画像を見る限りではだいぶ見やすそうです。

この手の電子機器で一番気になるのは、「晴れた日の外でも見えるのか」ということです。

まだ実機が手に入らないので、Kindleそのもののレポートはありません。代わりに、楽天Koboを使ったレポート記事を紹介します。晴れた日の屋外でもまったく問題ないそうです。

楽天kobo レビュー、Kindleと比較してみた

この記事によれば、晴天下で閲覧してもくっきりしていてストレスはないとのこと。

1ページの情報量は

Kindleと文庫本の、1ページあたりの情報量を比べてみます。

Kindle27文字×8行
文庫本40文字×17行

文庫本の情報量に比べると、縦横半分強ですから約1/4ということ。

個人的には、1ページの情報量がこれだとちょっと少ないと感じます。

つまり、ページめくりの回数が8倍(本は見開きなので)になります。さらさらと文章を読むには、ややまどろっこしい。

ただし、当然フォントサイズは変えられるので、情報量を増やすことはできます。上の数値は、サンプル画像で数えたものなので、実機ではもっと多くの文字を表示できるかもしれません。

無料のプレビューワでPC上で確認できる

Kindleデバイス上でどのように見えるのか事前に確認したければ、Kindleプレビューアという無料のビューワがあります。

Kindleプレビューア http://www.amazon.com/gp/feature.html/?docId=1000765261

ただし、まだ日本のデバイスモードが用意されていないようなので、正確な見た目が分かるわけではありません。

画面の見やすさは

紙の本と画面の大きさを比べてみます。

文庫本約10.5cm×15cm
技術書約18cm×23.5cm
Kindle Whitepaper約9.2cm×13cm
Kindle HD Fire約9.5cm×15cm
Kindle Fire約9.2cm×16cm
※技術書はB5版。オライリー本のサイズと言えば分かりやすいでしょうか。

Kindleのサイズは、筐体ではなくディスプレイのサイズです。

また、実寸の写真を画面に表示させてディスプレイ部分を定規で測るというアナログな方法で計測したので、実機とは若干のずれがあるかもしれません。

こうしてみると、文庫本よりほんの少しだけ小さいことが分かります。

これを小さすぎると見るか、妥当なサイズを見るかはそれぞれの好みでしょう。

バッテリーの持ちは?

Kindle Whitepaperの持続使用時間は、なんと8週間!

1回充電したら2ヶ月間使い続けることができるのです。

これならば、確かに「書籍」と言ってよいでしょう。ほぼ無期限に使えるイメージです。

しかし、一つ大きな落とし穴があります。

Kindle Whitepaperはモノクロです。Kindle FireとKindle HD Fireはカラーです。

そして、Fireが8.5時間、Fire HDで11時間と、びっくりするくらい普通のバッテリー持ち時間になってしまうのです。

要するに、カラー端末の場合は普通のタブレットだと思えばいいのです。

個人的な意見ですが、本を読むのにカラー端末は要りません。

いや、正確には、色刷りの本を読みたいこともたまにはあるので、カラー端末は欲しいっちゃ欲しいです。

しかし、バッテリー持ち時間が100倍短くなってしまうデメリットの方がはるかに大きいとおもいます。

電子書籍時代の幕開け

好むと好まざるとにかかわらず、電子書籍の波は押し寄せてくるでしょう。

アマゾンは、どうも内心では出版社を不要(というよりは自分が流通の根本まで握りたい)と考えているらしく、著者が直接アマゾンで本を出版するというシステムを確立させようとしています。

出版社の役割は、もちろん単に作品を流通させるというだけではありません。

作品のプロモートや権利管理、対外交渉など、著者個人では難しい作業を組織的に代行してくれるという側面も大きいわけです。

ですから出版社が不要とはまったく思いませんが、誰でもきわめて手軽に本を出版できるという世界がいずれ開けることになります。

そうなったとき、アマゾンの役割と出版社の役割、それに著者の役割というものがどう変わっていくのかは実に楽しみです。

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